細長く流れるようなフォルムのゴールドの台に27個の天然シードパールが並んでいるアールデコブローチです。はっきり見ていただきたいので拡大写真を使っていますが、実際の真珠の直径は約0.8-1.2mmです。胡麻粒よりも小さな大きさということになるでしょうか。欧米では直径2mm以下(重さ0.0162g以下)の真珠をシードパールといいますから、シードパールの中でも小さい部類に入るといえます。何といっても、このブローチの最大の特徴は「端正なデザインに秘められた作者のこだわり」にあると思います。細長い直線と流線型に円形の真珠を組み合わせたこの時代の特徴が出ていますが、「洒落たデザインだな」と思うのは、流線型をした台の形に合わせて、また、中央にセッティングされた真珠を最大にして、端にいくほど少しずつ小さな真珠を使っているところです。このブローチが真珠を並べただけの直線的で味気のないブローチではなく、手作りの暖かさと作者のセンスを感じさせられるブローチであることが判ります。
少し斜め上から見た写真です。正面から真円に見えた真珠がハーフパールのように見えます。正面から見たときに真円に見えるようにセッティングされているのですね。また、個々の真珠に微妙な色の違いがあるのがお判りでしょうか。シルバーやピンク、ゴールド系の色まであります。養殖真珠の殆どが人工的に調色(染み抜き、漂白、染色)がされていますから、現代ではあまり見られない味のあるジュエリーです。
爪とその周囲の形状を見ると地金を掘り起こしているようなので、真珠のセッティングには彫り留めが施されたのでしょう。このような時間をかけた繊細な爪留めはアールデコ期までによく使用されました。確りとセッティングされた良い仕事です。
ピンを除いたゴールドの台に薄っすらと艶消し加工が施されていたようです。鈍い光沢なのでけばけばしさがなく上品な輝きをしています。この流線型に人の温かさを感じます。このアングルですと文字が逆さまに見えますが、留め具に14Kゴールドと製造者の刻印が見えます。次にこの商品の詳細をご覧ください。
| 品 番 | 10123 | 品 名 | 天然シードパールブローチ | 価 格 | ---------- |
| 国 / 年 | 中央ヨーロッパ / 1920-30年 | 素 材 | ゴールド&天然シードパール | サイズ | 長さ6.25×幅0.48×厚み0.37cm,真珠の直径0.8-1.3mm / 重さ3.6g |
| 状 態 | ★★★★☆ (コンディションの表示について) 目立つキズや汚れ、欠けなどもなくとてもよいコンディションです。 | ||||