三つのエメラルドの周りを30個のシングルカットされたダイヤモンドが取り囲んだ珍しいデザインのリングです。エメラルドを取り巻くこの珍しいゴールドの爪留めは明らかに機能よりもデザイン性を重視しているようですから、ダイヤモンドが花びら、ゴールドの爪とエメラルドが蕊で3つの花をイメージしてるのでしょう。これらの素材のコンビネーションが絶妙でエメラルドの色を更に引き立てています。この時代はカラー色の宝石が重宝されていましたから、この指輪の場合もダイヤモンドは脇役といったところでしょうか。それにしても透明感のある柔らかな美しいグリーンです。この色はコロンビア産特有の色です。現在とは違い、この時代はオイル処理などの化学処理がされていませんから、自然なエメラルドの輝きです。エメラルドがオープンセッティングされているのは石に大きな欠点がないことの証明でもあります。
側面から見た写真です。ダイヤモンドを支えるシルバーでできた石座とアジュール(透かし模様)になったギャラリー部分の手の込んだこの綺麗な仕事を見てください。このギャラリーはデザイン性も然ることながら、オープンセッティングされているエメラルドに裏面からも光が取り込めるように工夫しているためです。次に、それとは対照的にクローズドセッティングされた(花びらの模様のように彫刻の入った)シルバーでできたダイヤモンドの石座を見てください。これはダイヤモンドを通過した光がシルバーに反射し輝きを増すように工夫したものです。ちょうど鏡のような原理ですね。ダイヤモンドが希少であった時代に、透明度の低いダイヤモンドであっても少しでも光を増すように工夫した昔の技術です。19世紀に入りダイヤモンドカットが格段に進化しますが、それと共にオープンセッティングの方が採光効果が高く輝きが増すことが経験的に判り、現在ではダイヤモンドのクローズドセッティングは殆ど使われなくなりました。さて、話を元に戻しましょう。側面からみると何か王冠を連想させられるデザインをしています。そしてショルダーには伝統的なボルート模様(渦巻き形装飾)が彫刻されています。全体的にバランスのとれた気品のあるデザインですね。では、お値段と詳細をご覧下さい。
| 品 番 | 10483 | 品 名 | エメラルドとダイヤモンドのリング | 価 格 | ---------- |
| 国 / 年 | フランス / 19世紀初期 | 素 材 | エメラルド&ダイヤモンド,シルバー,ゴールド | サイズ | サイズ19 / エメラルド;合計0.8カラット / サイズ直し:ご相談段下さい。 |
| 状 態 | ★★★★☆ (コンディションの表示について) 目立つキズや汚れ、欠けなどもなくとてもよいコンディションです。 | ||||