☆ 人間の美的感覚と真珠
 
 
透き通る青い海から取り出された二枚貝の宝石箱から神秘的に光る雫が最初に零れ落ちたとき、私達の先祖はどのような感動をもってこの宝石を見たのでしょ うか。採掘やカット、研磨を必要とする他の宝石と違い、自然なままで完璧な姿をしている真珠は、魚介類を食していた古代の人々が最初に出合った宝石のひと つに違いありません。女性的で繊細、知的、そしてミステリーな光沢を持つ真珠は東西の洋を問わず数々の神話や伝説に登場することからも、古来より魅了さ れ、そして愛され続けてきた宝石であるということが分かります。悠々たる時の流れのなかで、人類が進化して生活様式や価値観が変化しても美的感覚が数千年 以上も変っていないということには驚かされますね。そう考えると、世紀を経て幾人もの手を渡って来たアンティークジュエリーが「古びた」ものではなく、 「美しい」という感覚で今もなお人々に愛され続けている理由が分かるような気がします。最初に愛した宝石「真珠」を今も愛し続ける人間の美的感覚。素敵で すね(^_-)-☆